< 当館における平成26年度対インド草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施 >



当館は平成27年2月27日贈与契約式を行い、以下の案件に対して資金供与を実施しました。


 1)     案件名:「バナスカンタ県に安全な飲料水を提供するための浄水器設置計画」
     被供与団体名:「人々のための社会開発支援協会」(Lokseva Shikshan Vikas Trust)
     供与限度額:85,824米ドル
     契約調印日:2015年2月27日

   人体に影響を与える高濃度のフッ素を含む有害物が含まれる井戸水を使用しているバナスカンタ県ダンタ郡・パランプール郡・バドガム郡の8ヵ村にて、フッ素等の有害物を除去する機能を持つRO式浄水器、及び浄水器を保護するための格納小屋を整備します。浄水器は各村において水源となっている既存の井戸の隣に配置されます。

人々のための社会開発支援協会代表と総領事



 2)     案件名:「ホシャンガバード県低カースト住民のための職業訓練センター建設計画」
     被供与団体名:「不可触民啓発協会」(Dalit Sangh)
     供与限度額:85,131米ドル
     契約調印日:2015年2月27日

   マディヤ・プラデシュ州ホシャンガバード県の農村地域に住む、社会経済的地位の低い低カースト住民の生計改善および持続可能な地域の能力開発のため、2階建ての職業訓練センターを建設します。

不可触民啓発協会代表と総領事



 3)     案件名:「ライガード県地域診療センターに対する医療備品整備計画」
     被供与団体名:「生活の灯協会」(Light of Life Trust)
     供与限度額:83,545米ドル
     契約調印日:2015年2月27日

   マハーラーシュトラ州ライガード県カージャット郡に建設中である地域診療センターの外来、検査室、手術室、分娩室、病室等に必要な医療機器各種を導入するとともに、院内備品を整備します。

生活の灯協会代表と総領事




草の根・人間の安全保障無償資金協力

草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の多様な援助ニーズに応えるため、平成元年度に導入された制度です。
開発途上国の地方政府、教育・医療機関、及び途上国において活動しているNGO(非政府団体)等が現地において実施するプロジェクトに対し、資金協力を行うものです。
原則として一件当たりの上限は1000万円で、開発途上国の草の根レベルに直接裨益するきめ細かい援助として、開始以来、対象国、要請案件数、実施案件数が飛躍的に増大しています。