< 当館における平成25年度対インド草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施 >



以下の案件に対し、資金供与を実施しました。


 1)     案件名:「スレンドラナガル県コミュニティ・リソースセンターにおける農機具・食品加工機械整備計画」
     被供与団体名:「自営女性労働者協会」(SEWA:Self Employed Women's Association)
     供与限度額:98,598米ドル
     契約調印日:2014年3月14日

   グジャラート州スレンドラナガル県農村地域に設置されたコミュニティ・リソースセンターにて、近隣農家に貸し出す農機具を整備することにより、地域の零細・小規模農家の生計手段強化、農業生産性向上をはかるため、脱穀機、トラクター、耕うん機など9種類の農機具をそれぞれ5つずつ整備するものです。また、当該リソースセンターにて、地産地消を可能にする食品加工を行うため、果肉圧縮機、自動野菜カッター、業務用ミキサー、スパイスミル、などの加工機械を整備します。

自営女性労働者協会リソースセンター担当者と総領事



 2)     案件名:「ビード県女性コミュニティのための伝統手工芸研修施設建設計画」
     被供与団体名:「インダス・バンジャラ部族女性芸術開発協会」(HGMKVM:Harappani Gorbanjara Mahila Kala Vikas Mandal)
     供与限度額:87,408米ドル
     契約調印日:2014年3月14日

   マハーラーシュトラ州ビード県アンバジョガイ郡の女性コミュニティ(バンジャラ部族)の生計能力育成のため、部族特有の伝統手工芸の技能研修を行う施設を建設し、制作実習に必要な備品を整備するものです。

インダス・バンジャラ部族女性芸術開発協会代表と総領事



 3)     案件名:「べトゥール県農村地域の病院における酸素発生装置設置計画」
     被供与団体名:「パダール病院」(Padhar Hospital)
     供与限度額:114,984米ドル
     契約調印日:2014年3月14日

   マディヤ・プラデシュ州べトゥール県の農村地域にある病院へ、酸素ボンベを遠路から頻繁に運ぶ不便を解消するため、病院内に酸素を生成する装置の設置を行い、ソーラーパネルで電気供給を行う仕組みを整備するものです。同時に現在の集中治療室・新生児集中治療室を拡張します。

パダール病院代表医師と総領事




草の根・人間の安全保障無償資金協力

草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の多様な援助ニーズに応えるため、平成元年度に導入された制度です。
開発途上国の地方政府、教育・医療機関、及び途上国において活動しているNGO(非政府団体)等が現地において実施するプロジェクトに対し、資金協力を行うものです。
原則として一件当たりの上限は1000万円で、開発途上国の草の根レベルに直接裨益するきめ細かい援助として、開始以来、対象国、要請案件数、実施案件数が飛躍的に増大しています。