"英語落語公演"の開催について


  11月13日から11月15日まで、ムンバイ市、プネ市等において、桂歌蔵氏による"落語公演"を開催いたします。

  


公演内容 

※ 公演は英語で行われます。


Rakugo



1
日  時 :
11月13日 11:00 - 12:30
会  場 :
Somaiya Institute of Management Research Studies, Mumbai
Auditorium, 4th Floor, Somaiya Institute of Management Research Studies, S.I.S.M.R. Building, Vidyavihar (East), Mumbai
   Map (Google Map)
問い合わせ先 :
  Ms. Sarita Sundaram TEL : 98-2034-0608


2
日  時 :
11月13日 17:00 - 18:30
会  場 :
The K. R. Cama Oriental Institute, Mumbai
The K. R. Cama Oriental Institute, 136, Bombay Samachar Marg, Opposite Lion Gate, Fort, 400 023 Mumbai
   Map (Google Map)
問い合わせ先 :
 Ms. Sarita Sundaram TEL : 98-2034-0608


3
日  時 :
11月14日 12:00 - 13:30
会  場 :
Birla College, Thane
New Seminar Hall, 1st Floor, IT Building, Birla College, Kalyan West, Dist. Thane
   Map (Google Map)
問い合わせ先 :
 Ms. Kavita Bam TEL : 98-1922-4502


4 
日  時 :
11月15日 11:00 - 12:30
会  場 :
Tilak Smarak Mandir, Pune
Tilak Smarak Mandir, 1651, Sadashiv Peth, Tilak Road, Near S.P. College, 411 030 Pune
   Map (Google Map)
問い合わせ先 :
 Mr. Vinay Sathe TEL : 91-5825-1347


日  時 :
11月15日 19:00 - 20:30
会  場 :
Symbiosis Institute, Pune
Main Hall, Symbiosis Institute, Senapati Bapat Road, 411 016 Pune
   Map (Google Map)
問い合わせ先 :
 Mr. Ramesh Divekar TEL : 94-2350-7458


その他:入場無料、座席に限りがありますので、入場者多数の場合立ち見になる可能性もあることをご了承下さい。




<演 目>

「時そば」

『時そば』(ときそば)は、古典落語の演目の一つ。『刻そば』とも。 内容は蕎麦屋台で起こる滑稽話であり、数多い古典落語の中でも、一般的に広く知られた演目の一つである。一般的には「時そば」だが稀に「時蕎麦」と表記することがある。元々は上方落語の演目『時うどん』を東京に移植した。
  この題名は江戸落語でのもので、上方落語では『時うどん』となる。
 
  あらすじ
  深夜、小腹が空いた男Aが通りすがりのそば屋を呼び止める。Aは主人と気さくに世間話をして、煮込みそばを注文する。そのそばを食べる前に「いや、実に良い箸だよ。素晴らしい」と割り箸をほめる。更にそばを食べながら割り箸、器、汁、麺、具のちくわなどを幇間(たいこもち)よろしく、ひたすらほめてほめてほめ上げる。
  食べ終わったAは、16文の料金を支払う。ここで、「おい、親父。生憎と、細けえ銭っきゃ持ってねえんだ。落としちゃいけねえ、手え出してくれ」と言って、主人の掌に1文を一枚一枚数えながら、テンポ良く乗せていく。「一(ひい)、二(ふう)、三(みい)、四(よう)、五(いつ)、六(むう)、七(なな)、八(やあ)」と数えたところで、「今何時(なんどき)でい!」と時刻を尋ねる。主人が「へい、九(ここの)つでい」と応えると間髪入れずに「十(とう)、十一、十二、十三、十四、十五、十六、御馳走様」と続けて16文を数え上げ、すぐさま店を去る。つまり、代金の1文をごまかした。
  この一部始終を陰で見ていた男Bは、Aの言動を振り返り、Aが勘定をごまかした事に気付く。その手口にえらく感心し、真似したくなったBは、自分も同じことを翌日に試みる事にする。そばを食べる事が目的ではなく、1文をごまかすためだけにわざわざそばを食べる。
  待ちきれずに早めに繰り出したBは、Aの真似をするがことごとくうまくいかない。箸は誰かの使ったもの、器は欠け、汁は辛過ぎ、そばは伸び切り、ちくわは紛い物の麩。とうとうそばをあきらめ、件の勘定に取り掛かる。「一、二、……八、今何時でい」主人が「へい、四つでい」と答える。「五、六……」。まずいそばを食わされた上に勘定を余計に取られるというオチ。
  当時の時法では深夜に「夜4つ(午後10時頃)」の次が「暁9つ(午前0時頃)」だったことによりこの話が成立している。
 

「権助魚」 

あらすじ
  奥様、権助を呼び出し、「最近のご主人は様子がどうもおかしい。どこにその女性が居るか知ってますか、また、知らなければ後を付けて教えて欲しい。それには何でも買ってあげるから言いなさい」、「それでは、今川焼きを」、「どちらなんだい」、「この前を行って三河屋さんを入った所です」、「そんな近くに女が・・・」、「いえ、今川焼き屋が」。
   「そうじゃなく、女の家だよ」、「それは知んない」。と言う事で奥さんに1円貰って買収され、亭主の後について、女の家を探る事になった。
  亭主に権助をお供に付けて家を出したが、ご主人悟って権助に2円をあげて寝返らせた。
  作戦は「家に帰ったら、『旦那さんは両国橋で中村さんにバッタリ会って、柳橋の料理屋さんに上がって芸者さんを揚げてドンチャン騒いで、日和が良いので隅田川に出て網打ちをした。そして旦那さんは明日の昼頃湯河原から帰ります。』と言い、魚屋さんで網打ち魚を買って、これがそのお土産だと言えば家内も納得するだろう」。
  ところで「網打ち魚はさっきの2円から買うのか、改めて貰えるのか」。改めて1円貰って右左に。
  権助、魚屋で網打ち魚を物色。「これは何ですか」、「それはニシンとスケソウダラで、当然網で捕ったものだよ」。「貰っておこう。目にワラを通した、これは何ですか」、「目刺しで、それも網捕り魚だ」、 「貰っておきます。ここに赤く足の多い魚は何です」、「日本人か?それはタコだよ。赤いのは茹でたからだよ」、「網捕り魚なら貰っておきます」。「ここに板っ切れに乗った白身魚は何ですか」、「蒲鉾だよ。それも網捕り魚だ」、「貰いましょう」。と言う事で、意気揚々と家に戻ってきた。
  奥様に早速ご報告。「旦那さんは両国橋で中村さんにバッタリ会って、柳橋の料理屋さんに上がって芸者さんを揚げてドンチャン騒いで、日和が良いので隅田川に出て網打ちをした。そして旦那さんは明日の昼頃湯河原から帰ります」。「権助、ちょっと待って頂戴、お前が出たのが2時ですよ、今は2時25分じゃないですか。25分の間に芸者揚げてドンチャン、その上網打ちなんか出来ないでしょ」、「出来ましたよ。ほれ、この通り網捕り魚持ってきました」、「見せてご覧なさい」。
  「始めに来たのがニシンとスケソウダラで」、「嘘おっしゃい。それは北海道の魚です」、「デモ行進があって、旗立てて東京湾から隅田川を上がって来たとこ捕まえた。その次に泳いできたのがこの目刺しだ。はぐれちゃいけないと言ってワラ通して団体で来た。その後に来たのがタコで、網で捕ったらガタガタ震えていたので風呂に入れたら真っ赤になった。その後に来たのが蒲鉾で、泳ぎを知らないから板につかまって来た」。
 

「寿限無」

あらすじ
  生まれた子にめでたい名前を付けたいという話から、とにかく「長い」ものが良いととんでもない名前を付けた、という笑い話。縁起のいい言葉を幾つか紹介され、どれにするか迷った末に全部付けてしまった、という筋の場合もある。
  生まれた子供の名前をつけてもらいに和尚さん(人物が異なる場合もある)のところに出かけた父親は、いろいろと教えてもらったおめでたい言葉を、全て並べて子供の名前にしてしまう。子供はすくすく育って腕白小僧になる。近所の子供とけんかをし、殴られてこぶを作った子供が父親のところに言いつけに来る。やり取りの中で長い名前が繰り返されるうちに、こぶが引っ込んでしまった、というのがサゲ。


「あたま山」

あらすじ
  気短な(あるいはケチな)男がサクランボを種ごと食べてしまったため、種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になる。
  近所の人たちは大喜びで男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけて花見で大騒ぎ、男は頭の上がうるさくて苛立ちのあまり桜の木を引き抜いてしまい、頭に大穴が開いた。
  ところがこの穴に雨水がたまって大きな池になり、近所の人たちが船で魚釣りを始めだす始末、釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は怒り心頭に発し自分で自分の頭の穴に身を投げて死んでしまう。



桂歌蔵氏 プロフィール

本名 安田彰吾
   昭和39年7月20日 大阪府堺市に生まれる
   平成元年 大東文化大学経済学部卒業
   平成4年2月  桂歌丸に入門  前座名 歌郎となる
   平成8年2月  二つ目昇進  歌蔵となる
   平成17年 春 真打昇進  5月より都内新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、お江戸日本橋亭、上野広小路亭にて2ヶ月間の真打披露興行を行う
  
  現在都内寄席の他、全国各地のホール落語会等の高座を積極的に務めながら、雑誌のエッセイ、テレビのレポーターなど多方面でも活動中。
  1994年、前座時代にボクシングC級プロライセンス取得。
  また洋楽ROCK系にも造詣が深く、噺家になる前はバンド活動を行っていたという異色の経歴を持つ。
 
  なお、海外公演にも積極的に務め、平成22年 国際交流基金主催のフィリピン・マレーシア・ベトナム3カ国、平成23年はインド・スリランカ公演、平成24年はアメリカLA、シアトルにて桂歌蔵英語落語公演を行なう予定である。
  執筆活動も意欲的であり、コラムから小説に多岐にわたる。
  平成22年、文藝春秋オール読物最終5作品に残る。今も小説の新人賞を目指し、本業の落語公演の合間を縫い、執筆活動を続けている。
  



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http://www.jfindia.org.in/events/Rakugo.php
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