平成25年5月9日


AQIM指導者による脅迫メッセージ発出に伴う注意喚起


1.今般,北アフリカを中心に活動するイスラム原理主義武装組織「マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)」が世界中のイスラム教徒に対して,あらゆる場所のフランス権益を攻撃するよう呼びかける映像メッセージを発出しました。


2.1月9日以降,マリ北部で,マリ国軍とイスラム原理主義武装組織の戦闘が激化し,同月11日,マリ暫定政府からの要請を受けた仏が軍を派遣し同武装組織への攻撃を行いました。以来,マリのイスラム原理主義武装組織がフランス人に報復する旨宣言するなど,仏を含む欧米権益へのテロの脅威が高まっています。


3.1月16日には,アルジェリア南東部のイリジ県イナメナスにおいて、武装勢力により日本人を含む外国人多数が襲撃され死亡する事案が発生しました。犯行グループとみられるイスラム原理主義武装組織は声明の中で、マリにおける戦争に参加している諸国に対しさらなる攻撃を行うと述べる一方で、イスラム教徒に対しては、安全確保のため欧米系、特にフランス系の会社や施設から離れるよう呼びかけました。
    また,この声明との関連性は不明ですが,4月23日,リビアの首都トリポリの仏大使館前で車爆弾によるテロが発生し,仏人警備員2名が負傷しました。


4.ついては,特に仏をはじめとする欧米諸国,中東・アフリカ地域へ渡航・滞在される方は、以上の状況に十分注意し,テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。公共の場所に滞在する際や交通機関利用時には周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意を払ってください。


5.テロ対策に関しては、以下も併せて御参照ください。
  (1)2013年1月29日付け広域情報「テロの脅威に伴う注意喚起」
  (2)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
  (3)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
    (パンフレットは,http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載。)

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
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○外務省 海外安全ホームページ
   http://www.anzen.mofa.go.jp/
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