平成22年12月8日
< ウッタル・プラデーシュ州バラナシにおける爆弾テロの発生に伴う注意喚起 >
本日、外務省より以下の渡航情報(スポット情報)がでましたので、皆様にお知らせ致します。
1 報道によれば、12月7日(火)午後6時20分(本邦時間午後9時50分)、ヒンドゥー教の聖地として知られ、多くの日本人観光客も訪れるインド北部のウッタル・プラデーシュ州バラナシのガンジス川岸のシトラガートにおいて、夕刻の定例的な宗教儀式(Ganga Arti)が開催されている場所の付近で爆弾テロ事件が発生し、1人死亡、外国人を含む少なくとも37人が負傷しました。また、日本人観光客も被害に遭っています。
2 本事件の背景は未だ不明ですが、イスラム過激派組織「インディアン・ムジャヒディン」が犯行声明を出し、歴史的にヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立の争点になってきた同州アヨーディヤのバーブリー・モスクの土地所有権問題が背景にある(平成22年9月30日付スポット情報「インド:バーブリー・モスクの土地所有権判決に関する注意喚起」参照。)としつつ、同様のテロを繰り返すと警告しているとの報道もあり、今後もテロが続発する可能性は否定できません。
3 また、報道によれば、インド内務省も今回のテロ発生を受け、全国的に警戒警報を発出し、すべての州政府に対し、高度の警戒態勢を保持するよう指示しています。
4 ついては、インドに渡航・滞在される方は、上記の事情及び現在発出されている「渡航情報」に十分留意し、旅程等を慎重に検討の上、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報入手に努め、特に寺院、モスク、市場、駅等不特定多数の人が集まる場所には用事がない限り近づかない、家族や所属企業に行動予定を知らせておく、緊急時の連絡手段を携行するなどの安全対策に十分心がけてください。
5 さらに、インドに関する他の危険情報にもご留意いただくとともに、爆弾テロ事件に関しては、「安全情報問い合わせ先」も御参照ください。