平成22年9月29日
< バーブリー・モスクの土地所有権判決に関する注意喚起(判決の延期) >
1 9月30日(木)午後、ウッタル・プラデシュ州アヨーディヤのバーブリー・モスクの土地所有権に関する判決が、同州アラハバード高等裁判所から出される予定です。
2 同モスクは、歴史的にヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立の争点になってきたものであり、1992年12月に同モスク建物が破壊された際にはインド国内各地で両教徒間の衝突に発展した経緯があります。
3 インド政府は国民に対して冷静な対応を呼びかけており、また、判決後も司法プロセスは最高裁判所まで続くと見込まれていますが、8月下旬にインド内務省は国内各州政府に対して警戒を強めるよう要請しており、注意が必要です。
4 ついては、インドに渡航・滞在される方におかれては、上記の事情及び現在発出されている「渡航情報」に十分留意し、旅程等を慎重に検討の上、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報入手に努め、特に参拝者が集まる寺院やモスク、また、市場や駅等不特定多数の人が集まる場所には用事がない限り近づかないなど騒擾事件やテロ事件等に対する安全対策を取ることを心掛けて下さい。
(問い合わせ先)
在ムンバイ日本国総領事館
電話:91-22-23517101