平成22年8月11日
< 独立記念日前後における安全対策 >
本日、外務省より以下の渡航情報(スポット情報)がでましたので、皆様にお知らせ致します。
1 8月15日はインドの独立記念日です。同日には、首都ニューデリーなどインド各地において、インド政府等が主催する大規模な行事が予定されており、政府要人を始め多数の人が各種行事に参集する見込みです。インド治安当局は、過激派によるテロ攻撃を未然に防止すべく毎年厳重な警戒態勢を敷いていますが、多くの人が集まる独立記念日前後は、新たなテロ事件の発生に関して一層の注意が必要になります。
2 インドにおいては、2008年11月のムンバイにおける連続テロ事件を始め、2010年2月のプネーにおける爆弾テロ事件など、過去に各地の大都市(デリー、ジャイプル、アーメダバード、バンガロール)においてテロ事件が発生し、多数の死傷者が出ています。また、5月には西ベンガル州における特急列車の脱線事故で148人が死亡しており、鉄道を標的としたテロと報じられています。
3 7月9日付のインド地元紙は、バングラデシュに拠点を持つイスラム過激派「ハルカトゥル・ジハード・イスラミ」(HuJI)等の工作員31人がテロ実行を目的としてインドに潜入する可能性があるとして、インドの諜報機関がテロ対策特殊部隊や治安機関に注意喚起を発していると報じています。具体的には、ムンバイ、デリー、コルカタ等がテロの標的とされている旨報じられています。
4 8月9付インド地元紙は、インド情報当局の話として、バングラデシュに拠点を持つジャマアトゥル・ムジャヒディン・バングラデッシュ(JMB)とHuJIの多数のテロリストがデリーにおける独立記念日を妨害する目的で国境を接するインド北東部州へ潜入(特にアッサム州)していると報じています。
5 ついては、インドに渡航・滞在される方におかれては、上記の内容及び現在発出されている「渡航情報」に十分留意し、旅程等を慎重に検討の上、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報の入手に努めて下さい。特に多くの人が集まる公共の場所(独立記念日の各種行事も含む)、駅、バス停及び宗教施設等には可能な限り近づかないよう十分ご注意下さい。
6 さらに、インドに関する他の危険情報にもご留意いただくとともに、爆弾テロ事件に関しては、「安全情報問い合わせ先」も御参照ください。