感染症広域情報 (平成21年6月23日)
新型インフルエンザに関するお知らせ
1.ムンバイ、プネ、ゴアにおける新型インフルエンザ感染者の発生
これまでのインド保健家族福祉省プレスリリースおよび報道等によりますと、ムンバイで2名、プネ、ゴアでそれぞれ1名の新型インフルエンザ感染者が確認されたとしています。
(1)ムンバイでは、19日、市内(アンデリ地区)で働く36歳のインド人男性がマハーラーシュトラ州で初の感染者であることが確認されました。同人は、8日に中南米のホンジュラスを訪れ、15日に米国ニュージャージーを経由して帰国、その後に発熱と咳の症状が現れたため病院に赴いたとの事です。現在、同人は州政府指定のカストゥルバ病院にて隔離され治療中です。
また、21日、市内(ペダル・ロード沿い)に居住する23歳のインド人女性が同州2例目の感染者であることが確認されました。同人は、8日から19日まで豪州のシドニーとメルボルンを訪問していたとの事です。現在、同様にカストゥルバ病院において隔離され治療中です。
(2)プネでは、米国および英国に短期滞在し、その後、ラクナウおよびデリーを訪問してプネに戻った24歳のインド人男性が、22日、感染者であることが判明しました。現在、ナイドゥ病院にて隔離され、治療を受けています。
(3)また、ゴアにおいては、11日、ロンドンから帰国した36歳のインド人男性が、感染者であることが確認され、ゴア医科大学病院にて隔離され治療が行われました。
2.インド国内における感染者
本日23日までに、インドにおいては63名の感染者が確認されています。デリーで24名、ハイデラバード15名、バンガロール8名、パンジャブ州(ジャランダール、ファテガール・サヒブ)8名、コインバートル2名、ムンバイ2名、チェンナイ2名、ゴア1名、プネ1名、となっています。
3.在留邦人の皆様におかれましては、引き続き十分ご注意いただき、情報収集につとめるとともに、下記の情報を参考に、インフルエンザ予防用品の購入等の対策を進めていただくことをお勧めします。
インフルエンザの予防については、一般的に以下の対処が有効とされています。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、うかつに目、鼻、口などの粘膜部分に手で触れない。
(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、迷わず現地の医療機関の診療を受ける。
(6)薬局で入手可能な用品を購入し備える。
・ サージカル・マスク(Surgical Mask)
・ 手袋 (Plastic Glove)
・ 消毒薬(Disinfectant)、エタノール(Ethanol)、次亜塩素酸(Sodium Hypochlorite)
・ 手指消毒薬(Hand Disinfectant 又は Hand Rub)
なお、当館にも相談窓口を設けておりますので、ご質問・相談等ございましたらご利用下さい。
在ムンバイ日本国総領事館「新型インフルエンザ(H1N1亜型)」相談窓口:
(連絡先)総領事館代表番号 Tel:(22)2351-7101~6
領事班直通番号 Tel:(22)2351-7134
4.日本入国の際の検疫の状況
6月19日より、検疫方法が変更になりました。
● すべての入国者に対して、検疫ブースの前で呼びかけを行うとともに、新型インフルエンザに関する注意事項を記載した健康カードを配布し、感染予防に留意するよう周知します。
● 機内検疫については、機内から有症者の通報があった場合、状況に応じて行われます。
● 有症者が判明した場合には、症状に応じマスク着用等の上ご帰宅いただき、自宅にて療養頂くことになります。(ただし、同一旅程の集団で複数の有症者が認められる場合にはこの限りではありません。検疫所の指示に従ってください。)