孟買領事館の開設
ムンバイ総領事館は、南アジア地域において日本が最初に領事業務を始めた事務所です。記録によれば、明治27年(1894年)11月25日、当時の「チャーチゲート通9番地」で在留邦人支援のための業務を始めました。 現在のムンバイの地図には「チャーチゲート通り」は見当たりませんが、Bombay Local History Society に照会したところ、それはフォート地区のElphinstone Circle からFlora Fountainにかけてあり、今ではVeer Nariman Roadの一部となっているとのことでした。 その後、事務所は何度か移転し、明治43年(2010年)から大正年間の間はマラバーヒル(Malabar Hill)地区にあるMount Plesant Road沿いに所在していました。更に、昭和45年(1970年)にクンバラヒル(Cumballa Hill)地区にある現在の建物に移転する直前には、同じくマラバーヒル地区のLD Puparel Road 19番地にあったようです。因みに、「19番地」は今はUNION BANKの店舗となっていますが、昔の面影を残した門柱は残されているようです。 この写真は、日印交流史に詳しい研究者の方から送って頂いた、明治35年(1902年)12月5日発行の当時の総合雑誌『太陽』(博文館刊)第8巻15号に掲載された写真です。「孟買日本人会の日英同盟祝賀会」のキャプションの下に、もう一行、「(三月廿三日同地正金銀行内に於いて挙行)」との説明もあるとのこと。さらに、その研究者に方によると、同会は日露戦争が始まると戦死者遺族救済のための募金活動をしており、その募金者名簿が外交史料として残っているそうです。 昔この地で暮らされた日本人の方々のご様子がよくうかがえる写真ですね。 さて、以下、当館領事班からのご案内。 先日、INSIDEを通じ、在留届でEメール・アドレスを登録されている皆様にはご連絡しましたが、在留届電子届出システム(OPRnet)では、帰国届や滞在変更届の提出漏れを防ぐため、在留届により申告された「滞在期間」が超過した皆様に、毎月1回お知らせメールを送信するサービスを開始しています。同メールを受信された際には、メールに記載されたホームページアドレス(URL)から、帰国または変更手続(電子届け出)をお願いいたします。なお、同メールについてご質問等ありましたら、当館領事班または在留届電子届サポートデスク(ezairyu@mofa.go.jp)までお知らせ下さい。 在ムンバイ日本国総領事 伊藤 嘉章 |