インド料理ワークショップ

  ムンバイにまたモンスーンの季節がやって参りました。モンスーンによる雨は排水設備の悪い町中では洪水の原因でもありますが、同時に農村部では作物の成長を促す天からの恵みです。ただ、今年は6月の降雨量が例年に比べ少なく、農作物への影響が懸念されています。

  そんなモンスーンの季節ですが、先日ムンバイ印日協会主催によるインド料理ワークショップが市内のホテルで行われました。印日協会は本年結成60周年を迎え、活動を活発化させており、3月には日本人を招待してインド・サリーのファッション・ショーを開催しています。ワークショップ当日はムンバイ在住の日本人や印日協会メンバー約100人が家族連れで参加しました。

  まずホテルのインド料理シェフによる、パラク・パニール(ほうれん草とパニールのカレー)の作り方教室です。クミン、ウィキョウを油で炒め、そこにニンニクを投入、更にほうれん草と塩を入れて炒めたものをフードプロセッサーでピューレ状態にします。別にギーという油をシナモンやカルダモンと一緒に温め、そこに唐辛子と上記のピューレ、生姜、パニール(コテッジ・チーズの一種)を入れ、水を加えて煮立てれば出来上がりです。完成後試食させてもらいましたが本当美味しかったです。次に、シェフは自家製パニールの作り方を披露しました。参加した日本人の奥様達が興味津々にデモンストレーションの調理台を囲んでいました。

  インド料理の後は、場所を変えて創作ラッシー・コンテストです。参加者が5チームに分かれて、調理台に置かれている様々な材料を使ってオリジナル・ラッシーを作ります。インド盆栽協会の会長で、印日協会副会長でもあるパレクさんの奥様(インド料理の専門家です)が審査員として各作品を味見し採点していきます。優秀チームは表彰され、プレゼントが贈呈されました。

  最後は待ちに待った昼食時間です。パラク・パニールも含めたインド・カレーが数種類並んでいます。カレーにはご飯も良いし、ナンも合いますのでついつい食べ過ぎてしまいます。インド・カレーは日本のカレーよりもスパイシーで、水分が多くさらさらしています。美味しいカレーを肴に、日本人や日頃接触が少ないインド人の参加者とお喋りしながら友好関係が深まっていきます。日印文化交流の現場です。今回ワークショップの仕掛け人は、印日協会のメフール・ブーワさんでした。日本に留学し日本語もペラペラで、ワークショップの間中、司会者として英語と日本語で説明をしてくれました。本当にご苦労様でした。日印友好もこのような方々の努力で支えられていることを実感しました。

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