Cool Japan Festival 2014

  ムンバイは2月に入り日中は30度を超すようになりました。さすが南国のイメージですが読者の皆様お変わりありませんか。

  今回は1月17日(金)から同19日(日)に亘り開催された「クール・ジャパン・フェスティバル2014」についてご報告したいと思います。同フェスティバルは、そこに行けば現代日本を丸ごと体感できる言わば日本見本市です。日本の「食」、「テクノロジー」、「ポップカルチャー」、「伝統」の4分野に亘り様々なイベントが展開されました。同フェスティバルは今年で3回目で、昨年同様ムンバイ市内のショッピングモール(ハイ・ストリート・フェニックスモール)で開催されました。ショッピングモールは週末には多くの人々で賑わい、買い物のついでに来た人も立ち寄ることができました。今年は昨年より少し多い10万500人の来場者があったそうです。

  会場となったショッピングモールのお祭り広場には、パーフォーマンス用の舞台が作られ、Jポップ、和太鼓、阿波踊り、演歌(インド人のチャドさん)、ムンバイ日本人学校生徒によるダンスなどが披露されました。「食」では巻き寿司、焼き鳥(丼)、うどんのブース(屋台)が設置され、いつもお客の列ができていました。「焼き鳥」と「うどん」のブースはこのフェスティバルのために関係者がわざわざ日本から来られたそうです。更に会場には「食」のブースに加え、家電、日用品、出版などの分野から参加した多くの企業が・団体が、日本の食材やアニメグッズ、伝統工芸品等の展示ブースを立ち上げました。また、日本アニメのコスプレ愛好グループ(もちろんインド人です)もファッションショーを展開するなど、日本アニメの人気の高さが伺えました。

  フェスティバルは日本の民間企業が主催していますが、目的は産業も含めた日本の伝統・現代文化をムンバイ市民に紹介することにあり、我が総領事館も後援しています(他に日本貿易振興会(JETRO)が後援、農林水産省が特別協力)。私は17日夜に行われたフェスティバルの開会式に出席し、このようなフェスティバルは日本の文化・産業をインドに紹介する格好の機会であり、多くのムンバイ市民が来場されることを期待していると挨拶しました。友人でもあるマハーラーシュトラ州政府観光省のムリック次官も出席し、お祝いのスピーチをしてくれました。また開会式には、日本人の先生が指導している市内の音楽学校の生徒がヴァオリンによる日本とインドの国歌を演奏し花を添えました。同フェスティバル期間中、健康に良いと言われる大麦食材を紹介し、糖尿病患者が多いインド人の食習慣改善に貢献したいとする日本企業のセミナーが開催され、多くの病院関係者が参加されていました。

  このような多面的で体感できる日本紹介事業はインド国民の対日認識を高める上でとても効果的であり、総領事館として引き続き支援して行きたいと考えています。

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