ジャパン・フェスティバル2013(アーメダバード)

  読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。本年が皆様及びご家族にとって昨年にも増して良い年になりますようにお祈り申し上げます。

  昨年の話になり恐縮ですが、12月20日から22日までムンバイのお隣の州であるグジャラート(GJ)州のアーメダバード市において「ジャパン・フェスティバル2013」が開催されました。同催物は、GJ州を管轄する我が在ムンバイ日本総領事館とグジャラート印日友好協会の共催によるもので今年で3回目、アーメダバード市内にあるAhmedabad Management Association(AMA)センターを会場にして行われました。同センターでは印日友好協会により日本語教室が開かれており、多くのインド人の方が日本語を勉強しています。私も20日に行われた今回フェスティバルのための現地メディア向けプレス発表会及び開会式に出席するためアーメダバードに出張しました。

  同フェスティバルでは、「大阪ハムレット」「南極料理人」「オールウェイズ三丁目の夕日」「書道ガールズ」といった最近話題の日本映画や「ちびまる子ちゃん」「ほしのこえ」などのアニメ映画を上映し観客の喝采を得ました。また同時に生花、茶道、盆栽、折り紙の実演・展示も行われましたが、茶道の実演を総領事館の館員が行った他は、生花、盆栽、折り紙のデモンストレーションはインド人の先生です。インドにおいては空手や柔道といった日本武道のみならず、生花、盆栽、茶道、折り紙を楽しんでいる方が大勢居られますが先生の殆どはインド人です。更に会場には 日本文化の総合展示室を設け、日本人形、(模擬)日本刀、伝統玩具、日本食模型、日本にある世界遺産のパネル写真などを展示し、そこに行けば「日本」が味わえる空間を作りました。特に、きらびやかな雛人形や勇壮な五月人形、或いは木で作られたコマ、竹細工や和紙による素朴な玩具は多くの観客の関心を誘っていました。

  20日午後のプレス発表会では、最近の日本とインドの関係につき私が簡単な話を行い、主催者側を代表して、グジャラート印日友好協会のパテル会長がフェスティバルの概要を説明しました。会場の記者からは本件フェスティバルの意義に加え、多くの日本企業がGJ州への投資に関心を高めていることもあり、日印間の経済関係の現状や今後に対する質問が挙げられました。GJ州では、現在日本が中心となり協力を進めているデリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)(デリー・ムンバイ間に貨物専用の高速鉄道を建設し、その重要地点の周辺に製造都市、工業団地、物流施設、住宅、港湾、発電所等を整備し、インド西側の産業ベルトを作り上げる計画)のかなりの部分が同州をカバーするため、DMICを通じた州経済発展への期待が高まっています。

  また20日夕刻に開催されたフェスティバルの開会式には300人近い人が集まりました。アーメダバード市のパテル市長(女性)も忙しい公務の合間を縫って出席し、歓迎のスピーチをして下さいました。今回のフェスティバルには3日間で合計約1万人の観客があったと言われていますが、観客の多くからは、このような日本紹介の催物は毎年開催して欲しいとの要望があったそうです。

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